第3次産業で働く方へ
〜安全で安心な職場をつくるためのポイント〜

労働災害のうち、休業4日以上の災害は、年間12万件近くもあり、このうち4割以上は⼩売業・社会福祉施設・飲食店などの「第3次産業」で発生しています(約50,000人)。

第3次産業の災害では、「転倒」、「急な動き・無理な動き」、「墜落・転落」、「交通事故(道路)」が多く、これらが原因で、全体の約7割の災害が起きています。

従業員にとって、安全で安心な職場をつくることは、利用者へのサービスの質の向上にもなります。一方、労働災害の原因を放置したままだと、安全で安心に作業をすることができなくて、作業効率が低下することもあります。

労働災害を防ぐためのポイントは次の通りです。

  1. 4S活動= 災害の原因を取り除く。4Sとは「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」のことで、これらを日常的な活動として行うことが4S活動です。
  2. KY活動= 潜んでいる危険を見つける。KYとは「危険(K)・予知(Y)」のことです。KY活動は、業務を開始する前に職場で「その作業では、どんな危険が潜んでいるか」を話し合い、「これは危ない」というポイトは対策を決め、作業のときは、一人ひとりが「指差し呼称」をして行動確認します。
  3. 危険の「見える化」= 危険を周知する。危険の「見える化」は、職場の危険を可視化(=見える化)し、従業員全員で共有することです。KY活動で⾒つけた危険のポイントに、ステッカーなどを貼りつけることで、注意を喚起します。
  4. 安全教育・研修= 正しい作業方法を学ぶ。「脚立の正しい使い方」、「腰痛を防ぐ方法」、「器具の正しい操作方法」などを知っていれば、労働災害を防ぐことができます。
  5. 安全意識の啓発= 安全活動は、経営者や責任者の責務であるとともに、正社員、パート、アルバイト、派遣にかかわらず、従業員も全員参加することが重要です。
  6. 第3次産業で働く方が多い状況ですので、これらの点に留意して安全衛生に努めましょう。

第3次産業で働く皆さまへ~安全で安心な職場をつくりましょう~ |厚生労働省

第3次産業で働く皆さまへ~安全で安心な職場をつくりましょう~について紹介しています。