水ぼうそう流行中、大人は重症化の恐れあり

水痘(みずぼうそう)が流行しています。

現在、複数の都道府県で流行注意報が発令される事態となっており、小児だけでなく大人の感染も報告されています。

 水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる、水ぶくれを伴う発疹と発熱を特徴とした病気です。

飛沫感染(咳やくしゃみの飛沫からの感染)、空気感染(飛沫が乾燥して空気中に漂っているウイルスを吸入することによる)、接触感染(水疱内容物に触れた手などからの感染)により広がり、潜伏期間は感染から2~3週間程度と言われています。

症状が出現する2日前からは周囲に感染させる恐れがあり、すべての発疹がかさぶたになるまでは感染力が持続します。

 小児でも合併症による重症化がありますが、成人発症では水痘そのものが重症化するリスクが高いと言われています。

 治療としては症状に応じて、痒みを軽減する薬や抗ウイルス薬が処方されることがあります。症状がみられた場合は、事前に電話連絡の上、医療機関を受診しましょう。

参考)
東京都感染症発生動向調査
https://survey.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/epidinfo/epimenu.do

国立健康危機管理研究機構
感染症情報提供サイト 感染症発生動向調査週報 過去10年との比較グラフ 水痘
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/jp/graph/weekly/05varicella.html