日本人のためのがん予防法(5+1)
厚生労働省のホームページ上に「がん予防」のページが新設されています。
日本人男性の6割、女性の5割近くががんになるといわれています。
がんの原因は様々ですが、男性のがんの43.4%、女性のがんの25.3%が予防可能なものであるとの試算結果があります。
これまでの研究成果を踏まえた日本人のためのがん予防のガイドラインが紹介されており、以下にポイントを挙げます。
日本人にとって重要ながん予防法は「禁煙」、「節酒」、「食生活」、「身体活動」、「適正体重の維持」の5つの改善可能な生活習慣に「感染」を加えた6つとなっています。
健康習慣については5つ実践する人は0~1つ実践する人に比べ、男性で43%、女性で37%がんになるリスクが低くなると推計されています。
また、発がんに大きく寄与する「感染」には、子宮頸がんと関連するヒトパピローマウイルス(HPV)、肝がんと関連する肝炎ウイルス、胃がんと関連するヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)等の細菌やウイルス感染があります。予防のためのワクチンがあるもの、治療法があるものも複数存在しているため、生活習慣に加えて、ご自身にできる対策をしていくことが重要です。
もちろん、がん検診も大切です。国によって推奨されているがん検診(胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・子宮頸がん)は、がん死亡を減らす効果が科学的に認められたものになります。春は健康診断を受ける方も多い季節ですが、早期発見により胃がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がんは90%以上が、肺がんは80%以上が良好に経過していくことが分かっており、対象年齢となる方はぜひ受診をご検討ください。
厚労省HP がん予防
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490_00004.html