2024年の自殺者数は2万人強 
~全体数は減少も、若年層は増加~

厚生労働省は、毎年3月を「自殺対策強化月間」として集中的な啓発活動を実施しています。

 昨年の自殺者数は、総数が20,268人(暫定値)と昨年の確定値と比べ約1,500人減少し、現状は1978年の統計開始以降2番目に少ない数値となります。一方で、小中高生の自殺者数は527人(暫定値)と昨年の確定値と比べ14人増加となり、データのある1980年以降最多となっています。全体数として減少しているとはいえ、公表結果には胸がつぶれるような思いです。


 厚労省では自殺対策強化月間中、相談支援体制の拡充とともに様々な啓発が実施されます。春は様々な変化が多い時期ですが、変化はそれ自体がたとえ良いものであったとしても、一定のストレス要因となりうることが知られています。

 人知れず辛い気持ちでいる方がいらしたら、悩み別、年代別、電話やSNSなどの手段別に相談窓口を探せる「まもろうよこころ」ウェブサイトにアクセスしていただきたいと思います。産業医・保健師として直接関わることのできない方々にも届くよう、願っています。

 本記事をお読みくださった方の中で職場の健康を推進するお立場の方がいらしたら、上記のサイト、あるいは職場内外で利用できる相談窓口を改めてご周知いただければ幸いです。

厚労省HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/r6_jisatsutaisakugekkan.html

厚労省ウェブサイト「まもろうよこころ」
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/