令和4年「国民健康・栄養調査」結果、公表
男性の肥満増加、男女とも、野菜摂取量と歩数が減少
健康増進法に基づいて毎年実施される「国民健康・栄養調査」の令和4年実施分が公表されました。主な結果は以下の通りです。
◼︎身体の状況
・男性の20歳以上の肥満者(BMI≧25 kg/m2)の割合は31.7%、直近10年間で有意に増加
◼︎栄養・食生活に関する状況
・20歳以上の野菜摂取量の平均値は270.3 g、直近10年間で男女とも有意に減少
◼︎身体活動・運動に関する状況
・20歳以上の歩数の平均値は男性で6,465歩、女性で5,820歩、直近10年間で男女とも有意に減少
◼︎喫煙に関する状況
・現在習慣的に喫煙している者の割合は14.8%(男性24.8%、女性6.2%)、
直近10年間で男女とも有意に減少
野菜の目標摂取量は1日あたり350g とされていますが、それと比べると小鉢ひと皿分(約70g)強、不足している状況です。
今回の調査では世帯所得が低くなると野菜摂取量が有意に少なくなることが明らかになっており、たばこについても世帯所得が低いと喫煙率が高い結果となっています。社会経済状況が人々の健康行動に大きな影響を与えている可能性があります。
また、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、運動頻度が減った」と回答した人の割合は「増えた」と回答した人の割合より高くなっていました。
国はこれらの結果を今後の健康増進対策などに活用していく方針です。
参考:厚労省HP 報道発表資料 令和4年「国民健康・栄養調査」の結果
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42694.html