サービス業やオフィスでも使っている可能性あり!職場の化学物質管理に困ったら「ケミサポ」で検索

労働安全衛生法令の改正により、令和6年4月から化学物質の管理方法が変わりました。

「化学物質」と聞くと、工場や実験室にいる人だけに取り扱いが限定されるようなイメージがあるかもしれません。
しかし定義上、元素からなるものは全て化学物質であり、人工物に限らず自然にあるものも、食べ物も、実は水でさえも化学物質です。

身近に溢れる化学物質のうち、有害性のあるものとないものがあり、
有害性のある化学物質の一部については、仕事で取り扱う場合に物質ごとに法規制をかけて
管理をする手法が取られてきました。

ところが数十年のうちに、職場で取り扱われる化学物質の種類が飛躍的に増加し
個別に規制する対応が追い付かなくなっている現状があります。
化学物質による労働災害事例でも、法規制対象外の物質が
災害件数の大部分を占めていることが明らかになっており、サービス業など
有害化学物質を使用しているイメージの無い職場でも労災事例があることが分かっています。

こうした背景を踏まえて、新たに施行された法令においては
「危険・有害性のある全ての物質」が規制対象となることが規定され、
一定の枠組みの下で、企業が自律的に管理を行っていくことが義務化されました。

対象物質は従来の約670物質から令和8年4月までに約2300物質に拡大され、
その後も危険有害性が確認された物質が追加されます。

「うちの職場は化学物質を使っていないから」と思っていても、
実は対象となる物質を使用している可能性があります。

「職場で使っているものが規制対象物質なのか分からない、まず、何をすればよいのか・・・」と思ったら、
ぜひ「ケミサポ」と検索してみてください。

事業者が実施すべきことが、まず確認すべき4つのステップと共に網羅的に掲載されています。

他にも、厚労省の発行している「マンガでわかる働く人の安全と健康」シリーズが
読みやすい資料として参考になるかもしれません。
職場の化学物質管理総合サイト | ケミサポ (johas.go.jp)

厚労省 まんがでわかる 化学物質取扱い(基礎&管理)
kagakukiso_00_Japanese_210205.pdf (mhlw.go.jp)
kagakukanri_00_Japanese_210210.pdf (mhlw.go.jp)