「気付き」から始まる~令和6年度「全国安全週間」~
安全に関心のある方にとっては毎年恒例ですが、
厚生労働省では7月1日から1週間、「全国安全週間」を実施します。
すでに始まっている6月1日から30日までの期間は準備期間とされています。
業界での自主的な活動推進や職場での安全意識向上、安全維持活動の定着を目的としており
今年で97回目を迎える、長い歴史を持つ取り組みです。
ヘルスデザインのクライアント企業様でも、
毎年さまざまな取り組みが行われているのを見聞きします。
ご準備・運営に関わる方々、ありがとうございます。
一方で、内心「またか、面倒だな」と思われる方もいるかもしれません。
人の心の自然な反応として、飽きたり、日々の忙しさの中で
会社の安全活動に協力することを億劫に感じることもあるでしょう。
全国安全週間では毎年全国からスローガンを募集していますが、
今年度のスローガンはこちらです。
このスローガンを見て、「気付く」ことについて少し考えました。
働く人の健康を大事にしているはずの私自身が、
「きっといつもと同じ」「たぶん大丈夫」と危険に気付きにくくなっていないか、
と考えるきっかけになったのです。
特に災害が起きていない職場に対して「問題ないに決まっている」という目で
見ていなかったか?と思うとヒヤリとします。
労働災害は長期的には減少していますが、近年では休業災害が増加傾向にあります。
令和5年の休業4日以上の死傷災害についても、前年を上回る見込みです。
特に、転倒や腰痛、墜落・転落などの災害が多く、これらを減らすためには
災害につながりやすい作業や環境、個人要因について気付こうとする意識や知識が必要です。
自分の中にあるバイアスに気付いて、いつもの通勤経路や職場を
初めて訪れたようにまっさらな目で見たら、何かに気が付くかもしれません。
この6月から7月の期間は、慣れをリセットし、さまざまな職場を見直してみたいと思います。
参考:厚労省HP 令和6年度「全国安全週間」を7月に実施
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39684.html